16.2.ApacheJamesのインストール
 16.2.1.はじめに(前提条件)
 16.2.2.ダウンロード
 16.2.3.インストール
 16.2.4.ポートの空き状況を確認
 16.2.5.Jamesを起動
 16.2.6.Jamesの停止
 


16.2.ApacheJamesのインストール

 16.2.1.はじめに(前提条件)
    ApacheJamesをインストールして使用するためには、当たり前のことながらJavaをインストールしなければなりません。もしもまだインストールをしてない方がいらっちゃったらJDKのインストールなどを参考にJavaをインストールしてください。
 
 この記事はWindowsXP上で動作するJDK1.4.1_02を用いてJamesの説明をしていきます。異なった環境でもそう違いはありませんので(なんせ100%Javaなので)そう気にせずにいきましょう。
 ただJamesのバージョンが違うとここでできていることができなかったり、違うことをやらないとできなかったりするのでJames2.1.Xを使うようにしていただいた方が無難かもしれません。
 
 また、ここでの紹介は「Jamesをとりあえず起動させてみる」ということです、メールサーバは正しく設定しないとスパムの踏み台にされたり不正なリレーをしてしまったり大変危険ですので、この設定だけで実用しないようにしてください。

 16.2.2.ダウンロード
    ApacheJamesのインストールの第一歩は、当然ながらApacheJamesを入手しなければなりません。ApacheJamesの公式サイトhttp://james.apache.orgでJamesがダウンロードできますので[Downloads]→[Binaries]→[James 2.1]と進んでJamesのパッケージ(james-2.1.3.zip)を好きなディレクトリにダウンロードしましょう。
 
 順にたどっていくのが面倒な方は
 james-2.1.3.zip
 ↑ココをクリックしてもよいでしょう。
 

 16.2.3.インストール
    ダウンロードが終了したらJamesをインストールします。ただしApacheJamesのインストールはとてつもなく簡単です。それは、ダウンロードしたパッケージを解凍するだけです。
 それでは実際に先ほどダウンロードしたjames-2.1.3.zipをLhaca+などを使って任意のディレクトリに解凍しましょう。この記事では「f:\java\james」に解凍したものとして話を進めます(ディレクトリ名がjames-2.1.3となっていますがこれを私はリネームしました←動作とは関係ないです)。


 16.2.4.ポートの空き状況を確認
    Jamesはメールの受信用に「25(SMTP)」・と送信用に「110(POP3)」・NEW用に「119(NNTP)」、さらにリモートからの設定用の「4555」の4つのポートを主に使います。
 よってJamesを起動させる前に、これらのポートが使われていないことを確認する必要があります。とくにPOP3とSMTPは使われていることが多々あります。
 まずはコマンドプロンプト(Windows98ではDOSプロンプト)を開いて以下のように「netstat -a」を入力してみましょう。
F:\java\james\bin>netstat -a
Active Connections
 Proto Local Address  Foreign Address  State
 TCP  duronxp:ftp   duronxp:0     LISTENING
 TCP  duronxp:http   duronxp:0     LISTENING
・・・・(中略)・・・
 TCP  duronxp:pop3  duronxp:0     LISTENING
・・・・(後略)・・・

 このコマンドを実行すると現在使用されているポート(右側に[LiSTENING]と出ているもの)が確認できます。ここで先ほどの「25(SMTP)」と「110(POP3)」と「119(NNTP)」が使用されてないことを確認してください。
 筆者の場合は「POP3」がすでに使用されていることがわかります。
 
 このように、どれかのポートがすでに使用されている場合にはJamesが使用できませんのでこれらのポートを空ける必要があります(一時的に開ければ後でJamesのポートは変更できます。)
 これらのポートを使用している原因には「ウィルスバスター」のメールフィルタやそのほかのメールサーバが動作している可能性があります。筆者の場合はウィルスバスターのメールフィルタが動作していました。
 参考:ウィルスバスターのメールフィルターととめる

 16.2.5.Jamesを起動
    Jamesの使用するポートを確保したところで、早速Jamesを起動させてみましょう。
 コマンドプロンプトで「f:\java\james\bin」ディレクトリに移動して「run」を実行します。
F:\>cd java\james\bin
F:\java\james\bin>run
Using PHOENIX_HOME: F:\java\james
Using PHOENIX_TMPDIR: F:\java\james\temp
Using JAVA_HOME: D:\java\j2sdk1.4.1_02

Phoenix 4.0.1

James 2.1.3
Remote Manager Service started plain:4555
POP3 Service started plain:110
SMTP Service started plain:25
NNTP Service started plain:119
Fetch POP Disabled

 上記のように表示されれば、Jamesはちゃんと動いています。
 ただし、なが〜いエラーメッセージが表示されてしまった場合には
  1.「ポートは使用されていないか」
  2.「JAVA_HOME」の環境変数は設定されているか
 を確認してみてください。
 参考:JAVA_HOMEの設定(Antのインストールの真ん中あたり)

 16.2.6.Jamesの停止
    せっかくJamesを起動させましたが、一度Jamesを終了させます。終了のさせ方は「crtl+C」を押すと「バッチ処理を終了するか」聞かれるので「Y」で答えます。
 実はこのプロセスを踏むことでJamesの設定ファイルが作成されるのです。
 ApacheTomcatを使ったことがある方ならわかると思いますが、WARファイルをwebappディレクトリに置いてTomcatを実行すると自動的に解凍されてディレクトリが作成されるのと同じように、JamesでもSARファイルをappsディレクトリにおいてJamesを起動するとそのディレクトリが作成される仕組みです。

 
   >>> 16.3.ApacheJamesのインストール <<<


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